
そして4/1のアーティストトークには作家8名、お客様約50名といつも静かな箱が華やかな空間に変わりました。ウィルス・自然災害・争いごとの続く中ではありますが、それぞれの「私の花」がひそやかに咲き続けられるよう水をやり続けていけられるよう願わずにはいられません。この度、出品下さった作家様、足を運んで下さった方々、気にとめていただいた多くの皆様に深く感謝申し上げます。
久しぶりの展示は心の花美術館10年の企画展「-flower-私の花展」です。
よく続いてえらいので少し振り返ってみます。
私ごとで恐縮なのですが、どうしてこうなったのか思い出しています。
高校生の時、香月泰男の絵に衝撃を受け初めてのアルバイトの給料で画集を購入してから
蒐集病が始まりました。
その後、スーパーマーケットに就職しPOPや看板書きを16年。
給料は絵画、彫刻から古美術まで使ってしまいました。
それから心境の変化があり介護職に就き、今も時々 お手伝いしています。
そこで学んだのが、人には寿命があるということで‥
追い風にあおられてしまい、全てをつぎこみ勢いで美術館を建てました。
オープンは2014年ですが、2013年は独り占めして集めた美術品に囲まれて
にやにやしていました。
それから、アッと言う間に10年。
出会いやさよならを体験し、様々な方にお世話になりながら続けることが出来ました。
今後は本当にやりたいものを大切に、小さな灯火を出来ることなら絶やさず
ゆっくりとやって行きたいと思っています。
引き続き、どうぞ宜しくお願いいたします。
心の花美術館in上田 館主 加藤泰子
私事ですが、当館でグループ展を行うと場所の取り合いになったり作家同士で上手くいかなかったり・・・つまらないことで疲労感しか残らない展示となってしまうのが残念でならないのでしばらくグループ展を控えていました。
一昨年に上田の作家、田中康夫展を行った際に数名の会の方々と少しお話しする機会を持ち好印象を持ちました。その前には渡辺智恵子展も行いました。そういえば春陽会だったな、と。当館のコンセプトは、作家と美術館で最高の展示をしお客様を迎える、ということなので作家自身があまり熱くならずに一歩おいて会場作りを出来るグループ展をしたかったので、当館に来られたお客様である事、描かれる作品、作家の印象からイメージしたところ「春陽会」を扱ってみたいと思っていました。思い切ってお声がけをしたのは随分と前でした。
その後、コロナ禍で開催は難しいのではないか、と諦めていましたが6名の作家が手を上げて下さいました。考え方は人それぞれですが、画家は制作する事は当たり前ですが発表して見て貰う事で、褒められたりボロクソに言われたりして心が動き、次の作品の制作への糧となるのではないかと信じています。
出品者の一人、齊藤澄人のスケッチブックに書いてある「したい人、10000人。始める人、100人。続ける人、1人。」に多くのお客様が反応しています。
不安な中で始まったコロナ禍の展示、ですが描くことは何も変わらないと感じています。
出品者及び、足を運んでくださっている方々に深くお礼申し上げます。
ー物語の世界ー増田泰子展
2021年7月1日(木)ー7日(水)10時〜19時*最終日は16時まで
別館シェルシェ4階美術サロン
ここ2年で制作した水彩画・ミクストメディアを30点、流木や古物を使用したオブジェ15点展示いたします。
*連日13時より在廊予定です