2015年11月28日土曜日

久々にバトルな展覧会!

今回の心の花美術館では、「抽象画の今-in nagano-」と題して長野県の抽象表現を探求している作家5名による展覧会を企画しました。

どこでもやっている「◯◯会」みたいな温い展覧会ではなく、あえて面識のない作家を選び作品でバトル出来れば…

展示は思っていた以上に熱くなり、美術館主の立場と描く側の立場が混乱し線引き出来ず、自分自身の心の中が一番のバトルとなってしまい昔の事を思い出しました。

30代に入ったばかりの頃だろうか。企画者に暴言をはいた為に長い間ほされました。
ギャラリー回りをしても嘲笑されているのが分かり、恐ろしくて引きこもった時期がありました。
20代から積み上げて来たものはすべて崩れてしまったようなものでした。

誰しもが自分の作品がかわいい。
答えは出ていますが、今の中途半端な私の立場からはまだ言ってのける必要性もないだろうと考えます。
日々感じていること。展覧会が育つということです。
お客さんは見方は自由で(作家不在なせいもあり)中には辛辣に語ってくれます。これが楽しい!!
大勢の目に触れることで様々な思いが増殖していくような空気を感じます。
12月27日まで。そのころはまた違った見方が出来るかもしれません。

青木允  青木洋子  飯島基  久保拓夫  村中歩 による5人展  是非お出かけ下さい。





2015年10月27日火曜日

京都2ヶ所で展示しています。

10月6日に新宿小田急が終わり、約3週間。新作を平面・立体ともに約20点作りました。だからどうなのか?
ここ3年ほど年に3〜4回の個展のペースだ。美術館の運営と共にはたして充実していると言えるのか?
現状は幼い子供をほったらかし、家族を振り回し家庭内は人様に見せられるものではない。
先日、「猫やウサギを描いて儲けるな。個展の数が多いからいいとは限らない」と
叱咤激励されましたが、やっぱり個展はいい。なんと言われようと作品を見に来る人の
ざわめきの中に身を置くのは最高だ。でも何とかしなくてはいけない…との葛藤の連続です。

増田泰子 展 —愉しい世界—
10/28(木)〜11月3日(火・祝)10時〜20時 最終日17時まで
大丸京都店 京都市下京区四条高倉西入 tel:075-211-8111


                                                        手品師 2015 F3

ほぼ日にち重なり、大丸京都より徒歩5分です。ハシゴして下さると嬉しいです。
「ちいさなおうち展」Gallery Little house

   

2015年9月26日土曜日

小田急新宿の個展始まりました。





2015年 9月23日(水・祝)→10月6日(火)

小田急新宿店本館10階 = 美術品売場  

午前10時→午後8時 *最終日は午後4時30分まで

「アニマル人間シリーズ」と称し、
擬人化された動物たちを通して人間社会の縮図をユーモラスに表現した
油彩・水彩、流木を使ったオブジェなどミニアチュールの作品を約40点展示いたします。 どうぞご高覧くださいますようご案内いたします。




2015年9月21日月曜日

観光地出現!

今日から当館では「鈴木裕三展(彫刻)・ハナサトミツキ展(アクリルと立体)」を開催しています。とりわけ私のツボに入ったのは観光地によくある丸く顔を出せるように切り抜いてある「アレ」を持って来たのだ。
鈴木氏はいわゆる「芸術家そのもの」で立体はもちろん超絶なデッサン力とその風貌から
あのようなパロディーを制作するとはビックリだったが彼なりの深い考えがあるらしい。

若い女性の等身大の裸体を写実的にアクリルで描いてあるが遠くから見ると本物の裸の様なので都内での公共的な場所での出品は子供に悪影響などと、禁止されたこともあったらしい。

例の作品に自分も顔をはめこんでみた。じつにフィットする。本人によると穴のサイズ・当てたときの感覚等、かなり苦労したようだ。
女性にはよりリアルに一体化出来、男性には「初めての女性体験」とのことで、ご本人曰く「胸や腰のあたりがムズムズする感じ」だそうだ。
男性には少し穴が小さく、異様だが一度体験してみるといいかもしれない。





2015年7月26日日曜日

軽井沢「BITOHA-美と葉」での個展開催中





心の花美術館を通じて知り合った作家の手ほどきを受け、日本画の技法を取り入れた
ミクストメディアの作品を50号からミニアチュールの小品まで約20点。
また上田市の陶芸家のもと制作した陶芸と流木のオブジェ約10点を
自宅で育てた様々な植物と軽井沢の知人宅の山林に入り、自ら伐採した白樺を利用し
雑木林を再現した空間に作品を設置するといった、自然とARTの融合により
ストーリー性の高い展示を予定いたしております。

この度のBITOHA「美と葉」ではー増殖する人々ーとしました。
この1年、美術館経営を通じて様々な人間関係の縮図を見てとることが出来ました。
人々は集団になることで生き残ることを選択しているという、
いわゆる「勝ち組っぽさ」を道化の衣装の動物たちの姿で表現した
「アニマル人間シリーズ」として制作しました。
その反面では「まびき」され脱落していく姿として「間伐材」を使用しましたが
その幹は美しく、視点を変えれば自在に生き伸びれる力を無限に持っていると
実感しました。

今回の個展は生活そのものがテーマとなった、更には日本画や陶と素材にも
新たな挑戦の発表の場となります。
軽井沢駅より徒歩6−7分。大賀ホール近くです。7月28日(火)16時まで
残りわずかですが観光もかねて遊びにいらして下さい。

2015年6月30日火曜日

15年前の問題作


2002年「小磯良平大賞展」が最後のコンクール出品作となり、心身の病との戦いが始まりました。
たしか某新聞が協賛だったか・・・記者が取材に来て会社を抜けて近くのバーミヤンでとても丁寧に話を聞いて
くれました。まもなく作品と顔写真と共に大きく掲載いただき、作品のコンセプトもお話した以上に洗練された文章で関心しました。個人的には。
作品題名「company  virus」は造語で、当時の私の作品テーマは社会(会社)への不満や将来への不安でした。
バブル崩壊と共に入社した私は30才をすぎ、係長という肩書きのなか会社が傾き始め早期退職を余儀なくされた
上司たちを横目にいつ自分の番が回って来るか、残った社員はサービス残業・休日出勤が「働く美学」となっていました。自然と周囲にパラパラと不明死が起こり、精神的に追いつめられた同僚が消えていきました。

私も同様、夜10時まで働き、朝4時に会社に行くといった日もあり、しかし絵だけは根性で寝ずに制作を続けていました。当時はコンクールに出し評価されることが唯一、心の支えだったように思えます。
しかし、その新聞記事の内容が会社で大きな問題となってしまったとは想定外でした。
「会社員としての視点から描く問題作」=右へ諂えの姿勢をとらなくては自身のポジションが危うくなるという事におびえている会社員たちを小さな豚(社畜)ととらえ、入ったらたら出口の無い無機質な箱(会社)に例えた作品=というような文章でした。

その朝刊はお偉いさんたちの目にそうとうな刺激をあたえてしまったようでした。「増田。ずいぶんと偉くなったな」の一言を境に空気のような存在となり、一言も口を聞いてもらえずそのかわりに山ほど仕事が回って来ました。弱みを見せない為、すべて仕事はこなしました。制作は続けましたが不眠と飲酒で1年後、バセドウ病と
アルコール依存症、躁鬱病の診断が下りましたが家族にも内緒で踏ん張っていましたが、薬の飲み過ぎにより
まっすぐ歩けない状況とパソコンのキーが手の震えにより打てなくなり周囲にバレ始め、2006年にて「体調不良による退職勧告」を受け誘導されるがまま退職しました。10年前は「うつは心の風邪」と呼ばれていました。
心身とも疲れ果て抵抗する言葉も出ませんでした。
殉職した小さな豚そのもので「company  virus」は5年後の自身の姿でした。

2015年6月13日土曜日

数年ぶりのご無沙汰です。

文章を書くのは2012年以来でしょうか?
その間、制作活動は休まず行って来ましたが人生を変える出来事ばかりに遭遇し、
千葉から生まれ落ちた地、長野県上田市に移り私設美術館を全私財を投じて
25年に渡りコツコツ集めた130点程のコレクションを展示することとなりました。
ここ3年間は「制作・在宅介護・美術館館主」となり奮闘していました。
昨年4月12日に美術館をオープンし、約1年。 
大変でしたが、みのり多い一年となりました。

どうして、このようないきさつとなったか・・・
長くなるので、今後少しずつ時間ができたらお知らせ出来たらと思います。
簡単な美術館のご案内は HP=心の花美術館in上田 を覗いてみて下さい。

話が飛びますが
来月7月11日より軽井沢にて個展を行います。画廊内を白樺の木と野草たちで演出し
作品を展示する予定です。
軽井沢ならではのさわやかな空間をつくります。作品もだいぶ変化して来ました。
会場は軽井沢駅より6分程。大賀ホールの近くです。是非遊びにいらして下さいね。                                   
                                    増田泰子





2015年2月9日月曜日

ギャラリーLaMer 増田 泰子 展 -landscape-



増田 泰子 展 -landscape- 

ギャラリー La Mer にて
東京都中央区銀座1-9-8 奥野ビル205

2015年3月9日(月)から3月14日(土)
12:00~19:00 最終日 17:00迄

平面作品と小さなオブジェを展示します。
展覧会中在廊予定です。
よろしくお願いします。